君たちはどう生きるか 感想 (ネタバレあり)
鈴木敏夫がポスターのみで予告やプロモーションなしでいく、っていう侠気をかもしてきた ぶっちゃけ昨今のプロモーション過多には辟易していて、今日もミッション・インポッシブルの新作の予告がやっていたが、ちょー長くて、職業人としてのトム・クルーズは好きだけど、このシリーズはあんまり思い入れがなくて、しかも PART1 って.....っていう温度感なので、どんだけいろんなスタントみせられてもそんなに食指が動かない.... あと地味にイラつくのが冒頭何分公開!みたいなやつ
TENET まじで一体何回みたんだレベルでみたので、実際の本編で上映エラーが発生しても完璧に脳内で補正できてた 一応映画の冒頭は掴みになってることが多いから、そのままプロモーションに使えるって判断はわからなくもないけど、それにしても曲がりなりにもプロモーションなんだから売り込む姿勢を持ちなさいよとおもう
んでもって上映時間にちゃんと上映をはじめろ!10分前20分前とかから待ってるのがバカらしくなる!なんでギリギリに入ってきたやつのためにちょっと足引いて...みたいな対応しないといけないんだよ!!
....とまあ、興行を取り巻くいろいろに不満があるので、鈴木敏夫の心意気買った!となった
子供の頃はやたらトトロやもののけ姫がかかったりしてたけど、正直あんまり好きでもなかったような気がする まず、ジブリ好きな人とか、この映画が好きな人には申し訳ないけど、マザコンのジジイが気持ち悪すぎて全然受け付けなかった 死別した母の幼少期体と再会して後妻を助ける話って何コレ??プロットが気持ち悪すぎる!!
奉公の婆さんの語りの時は黒塗り状態だったけど、服装からして明らかにヒミが母・ヒサコだってことに早々に気付いてウゲェーーーってなっちゃった
あのパンにバターとジャムを溢れんばかりに塗りたくってるのを食うシーンは「これぞジブリだなあ」と少しテンションはあがった
オールスターキャスト的な声優チョイスなのかもしれないけど、やっぱりせっかくアニメ映画なんだから本職声優の人にやってほしかったなあ...イマイチ合ってなくて入り込めなかった
万事この調子で、実父の感じが非常に苦手で「小学校に300円寄付してきてやったわ!」「誰にやられたのか言え!絶対にやり返してやる!」みたいな、なんらか憂き目に遭ってほしかったんだけど現実界では特に何も起きないのでそこらへんの回収はなんもない
そもそも妻と死別して、そのすぐ後にその妹を娶るってさあ........まあ時代性みたいなのもあるだろうから、今の自分の物差しで測るのもスジの違う話かもしれんけど、それにしても自分の感情としては気持ち悪い
さらに、もう子を孕んでて(しかも実子に言ってないってのもまた)初対面の後妻にいきなり肚を触らさせられるのマジ最悪だよ
冒頭からどうやら戦中だということがわかるわけだけど、途中から異世界に行っちゃうのもあってこの世界の片隅にみたいな重みがあるわけでもなく、なんでこの時代設定にしたの??って 後妻にしても、それなりの家系だろうから早逝してしまった姉に代わって....という気持ちとかもあるだろうし、その連れ子が明らかに母の死でPTSDっぽい状態だし、自分は身重だしで、いろいろ決着つけることはたくさんあったろうが、姉の幼少期体と連れ子となんとなくヨリを戻して現世に帰るだけ、っていう ぶっちゃけ異世界に行く動機なんてファムファタルみたいなもんでいいんだから、変に義理の母じゃなくてもよかったんじゃね? アオサギの行動原理も最後までよくわかんなくて、大叔父に仕えていて後継者候補の眞人を別次元へ連れて行くのが使命なのかともおもったが、別にそういうわけでもなく...
この別次元の法則もわけわかんなくて、鳥たちがある種の共同体を築いているようだけど、ある場面では鳥然としていて、ある場面では社会性もあって...てな調子
あんだけ鳥を養ってて、ヒトを獲って食ってるってことはそこそこヒトが紛れ込んでくるってこと....??
ワラワラ(ハヤオってホントにこういうの好きなんだな...)がどうやら浮遊して昇っていくことでヒトとして産み落とされるそうだが、じゃあこの別次元の世界は最終的に崩壊するわけですけど、崩壊したらもう人類絶滅じゃない?
なんのために大叔父は積み木を守り続けてたの?
ていうか.....明らかに時空の流れが違うのに大叔父が老衰してるのはナンデ?
これは重箱だけど、さすがに主人公寝る転換気絶転換多すぎません?
鬼滅に完全にヤラれてるだけかもしれないけど、一応主人公目線だけどボイスオーバーがあるわけでもなく、主人公の心情がイマイチ掴みかねるので、興味が持続しない 「いや、お前それはムチャだろ」って選択をノコノコやって、窮地に陥ると大抵第三者が助けてくれるというヌルさで、この湯加減でどう生きるかって言われてもなあ....って
とまあ、全くノれなかった
劇場着いた時に、ポルシェ718スパイダーから颯爽と降りてきたオジさまとエレベーターに一緒に乗って劇場入りしたんだけど、まさかのどう生きるかかぶりした上に帰りも一緒のエレベーターで降りて帰るというシンクロを果たしたのだが、オジさまたちが「いやージブリのアニメがみれるってだけでこっちゃ嬉しいけどハナシは酷評だろうな」ってワイワイしてて「(ですよねーーーー)」って内心 あと、普段はオタク映画しかも公開日初回とかばかり行ってるので特殊な訓練を受けた人たちが集まってるんだなと再確認できたぐらいいろいろあって、上映前にどうやら後ろで席がカブってるみたいなトラブルが発生してて、最終的に元々座ってた人が入るハコを間違えてたらしくて係員につまみ出されてたし、上映はじまって15分くらいで入ってきた人とか時代設定から何からわからんのでは??っておもったし、上映中はとにかくトイレ退出なのか怒り退出なのかわからんけど出入りが多かった
まあ、ポジティブに考えるとジブリの印籠があればこういう層も掘り返せるんだなあ、という